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香港出張最終日。メシなんか食い残してやるって話。

※前回までのあらすじ

香港出張1日目。重慶大厦(チョンキンマンション)に泊まる。 - マスダヒロシブログ

香港出張2日目(前編)。ネイザンロードでロケハンをする。 - マスダヒロシブログ

香港出張2日目(後編)。夜の街で花魁を撮る。旺角-石坂街-蘭桂坊。 - マスダヒロシブログ

香港出張3日目(前編)。車にひかれかけながらゲリラ撮影。彌敦道。 - マスダヒロシブログ

香港出張3日目(後編)。人まみれのビクトリアハーバーでラスト撮影。 - マスダヒロシブログ

 

旅の食事に関してつらつら思い出してみる。つくづく食にめぐまれた旅行だった。


唯一、パッとしなかったのは二日目の昼飯。マクドナルドだった。とはいえ時間が無かったんだから仕方がない。ファストフードとはそういうものだ。にもかかわらず僕らがマックを食べたと聞いた現地ガイド兼メイクアップアーティスト兼美容学校講師のジョシュアは「マックかぁ...マックは高いんだよなぁ...ううん仕方ないか、いやでもマックはなぁ」としきりにボヤくのだ。



どうもそこに違和感を感じたのだ。高いっていうけど日本と比べても大して高くは感じなかったし、そもそもローカルの定食屋でもマックくらいする店はいっぱいあるのだ。何をもって「高い」とボヤいてるか判然としていなかったんだが、その日の夕飯でようやく理解が出来た。



この日、花魁撮影をしたチーム6名で夕飯を食べた。入った店は尖沙咀からほど近いローカルな中華料理屋。


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こんな感じの店。中川家の礼二がマネしそうな店員がいて次長課長の河本がマネしそうな店主がいた。地元民が気軽に楽しむ店だ。



こちらどの料理も上手くてね。


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チンゲン菜のなんちゃら炒め

 

 

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豆とひき肉のなんたら炒め

 

 

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スペアリブのうんたらあえ。

 

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イカフライ。衣がふわっふわ。

 

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絶品豚足。僕は元々ゼラチンプルプル系があまり得意ではなくて豚足なんてものは食わなくてよい食材の代表格だったのだけれど、こんな美味い食い方があったとは。北京ダックみたいに皮がパリパリの豚足。衝撃だった。



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店を選んでくれたのは写真左端のジョシュア。彼は本当に日本語が上手くて気が利いて優しくて献身的なナイスガイだ。見た目はこんなにチャラいのに。



そんな彼が選んだ店だからかもしれないが実によい店だった。腹ペコの6人で散々食い散らかしたのだが余ってしまった。中華料理において食事を残すことはなんら失礼では無いらしい。と、いうか残すことを念頭において多めに出しているとしか思えない。そのくらい大量に出てくる。



量が多いのはある程度予想していたが驚いたのは値段だ。1人あたり1400円ほど。いやいや待て待てビールも4リットルは飲んだぞ。どうなってんだこの安さは。



なるほどそこで気づいた。昼にジョシュアが「マックは高い」と言っていた理由ね。値段じゃなくて量なんだな。500円出して、あのバーガーとあの量のポテトじゃ割に合わないってことなんだろう。



翌日の昼は学校のボスが飲茶を御馳走してくれた。おごりなので値段は分からなかったが...


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まぁとにかくどんどん注文する。


御馳走してくださるということはすなわち客人(我々)をもてなしているわけでしてね。もてなすからには昼飯という範疇を超えてじゃんじゃん注文する。当然、残る。でもそれは失礼では無く、むしろ「残すほどおなかいっぱいになりました」という意味を持つ。もっとも実際にはそういう習慣も薄れつつあり、余った料理は持ち帰るケースも多いらしい。国が変われば礼儀も変わる。つくづく面白い。



その日の夜は最後の撮影を終え香港ラストの夕飯。ジョシュアに連れられタイ料理を食べに行った。


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写真のホワイトバランスがむちゃくちゃだが勘弁してほしい。この店の照明がどぎつすぎて色味もへったくれも無かったんだ。



味は良かったが大変さわがしい。と、いうのも歌手とキーボードのコンビが店に入ってて延々歌い続けてたせいで大声出さないとまともに話も出来なかったのだ。


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「バンド、休憩してくんねえかなぁ」申し訳ないがそんなことを思いながらパクチーと格闘してたら歌手が宇多田ヒカルの「First Love」を歌い始めた。僕らが日本人だと知って選曲したのだろう。大層上手だった。


元々好きな曲だったが、その日は妙に沁みた。今日が香港最後の夜だという寂しさ、そしてメシ食ったらまたあのホテルに戻らなきゃいかんという恐怖が歌とリンクしたんだろう。とてもいい歌に聞こえた。そんなことを感じるほど、僕はこの街が大好きになってしまったようだ。

 

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香港で出来た友人達との1枚。大事な写真だ。右から2番目のジョシュアは最後の日まで素晴らしい気配りでガイド役を務めてくれた。何度も言うが見た目こんなにチャラいのに。


翌朝、帰国の日。朝の渋滞を避け早めに空港入り。空港内で朝飯を食う。連日のぜいたくな食事が胃にひびき、さすがにあっさりしたものを食べたい気分。なんてことないチェーン店の朝粥セットみたいなのを注文。確か値段は400円ほど。日本風に言えば朝マックみたいなもんだろうか。
 

 

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写真ではサイズ感がいまいちわかりにくいかもしれんが量がやたら多い。粥なんか軽くドンブリ一杯分はある。そうだココは香港なのだ。食いきれなくて当たり前の量が出てくる場所なのだ。



遠慮なく粥は残した。ほんの3泊4日しかいなかったが僕なりの香港への敬意として。きっとまた来るよ。

 

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香港出張3日目(後編)。人まみれのビクトリアハーバーでラスト撮影。

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維多利亞港。ビクトリアハーバーと読む。香港屈指の観光地。今回の香港仕事、ここが最後のロケ地になる。



世界3大夜景の1つらしい。あとの2つは知らんけどとにかく3大らしい。実際、初日の夜にロケハンに来たがそれはそれは綺麗なものだった。

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こんな感じね(いやだから何度も言ってるじゃないかiPhone4sで撮ってるって。これが限界なんだってば)



ちなみにこれ撮ったのが午前2時頃。それでもかなり人が多かった。僕らが今回狙うのは日が落ちる直前のマジックアワーから日没直後にかけての時間帯。人がわんさかいる時間だ。しかも10月後半だってのに30度近い暑さと湿気。気が重い。重くてもやらねばならない。仕事だからね。



撮影衣装は昼と同じく振袖を変形させるKarutaドレス。



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通常の振袖モードがこちら。これがドレスになるんだからつくづく驚きである。




タクシーでビクトリアハーバー到着。香港はタクシー代が安いのだが何しろ英語が通じない。広東語話者が同乗してないことには目的地に付けるかどうかなかなかのギャンブルだ。



 

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振袖モードからドレスモードにチェンジした衣装でまず1枚。


 


秋の太陽は落ち始めると早い。あんだけ暑かったんだが、もうちょいゆっくり落ちてくれれば良いのだがこちらの都合なんかお構いなしである。まあいい。暮れたら暮れた光で撮るまでだ。




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左に見える背の高いビルは「ダークナイト」でバットマンが侵入したIFCビル。他の建物では何かの映画でジャッキー・チェンが暴れてたはず(適当)。



大して人いないじゃん、と思われるかもしれませんけど、いるんですよ大量に。何層にも重なって集まってるんですよ。


 

 

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こんな状況です。分かりにくいか?アップにしますね。



 

 

 

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みんな夜景見物の場所取りで連なっております。



写真が整然と見えるならそれでいいんだけどね。どっちが迷惑かと言えば、そもそもこんなとこで撮ってるオレらが悪い(笑)。

 



人ゴミの中で酸素が薄くなってきたので、同じ敷地内の撮影スポットに移動。


 

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何度も言いますけど振袖がこうやってドレスに変わるというのがつくづく面白い。モデルさんのクールな雰囲気がまた衣裳に合ってる。



もっとも、我々が彼女に「クールな雰囲気」を求めたからですけどね。このモデルさん、本当はすごく明るいんです。ラストショットは笑顔でシメてみた。


 

 

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うん、かわいい。


さぁ、打ち上げだ。次回の日記ではオマケのおはなし(主に食い物)をつらつらと書いてみます。

 

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三日目の朝。


前日の晩、ホテルの効きすぎる冷房に業を煮やし冷房オフで眠りについた僕は汗だくで起きるハメになった。そもそも、このホテルの冷房に温度調節なんてものは無いのだ。オンかオフか。それだけだ。



さてさて尖沙咀を突っ切る大通り・彌敦道(ネイザンロード)。


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なんなんですかね、この眠たい写真は。まぁこれも大事な準備の1つなんだ。ストップウォッチ片手に横断歩道のド真ん中に立っておりました。



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ちなみに香港で横断歩道渡る際に気をつけるべき点。渡ってる最中に歩行者側の信号が赤になるときってありますよね。あわてて小走りで渡りきったり、車のことは気にせずダラダラ歩いてる人などなど色んなタイプの方がおられます。のんびり渡るみなさん気をつけてくださいね。香港の車は待ちません。青になった刹那、人が渡ってても走り出します。





さてさて横断歩道のリサーチ完了。




本日の撮影対象はLovehairプロデュースのkarutaドレス。着物をリメイクしたドレスというのは多々あるけど、Karutaドレスは振袖を着付によってドレスに仕立て上げているので、ドレスバージョンで着用した後、再度振袖に戻せるという優れものなのです。



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元になったのはこちらの振袖。これがドレスに変わるのです。




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他に無いスタイルの衣装なので香港の学生たちも興味津々。



着付け完了。先ほどの横断歩道に向かう。


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信号が立ってる中央分離帯に向かうモデル。明らかに街の異分子ですね。その異分子感が今回の狙い。




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九龍名物の赤タクシーとKarutaドレス。狙いどおりに撮れた。撮った直後にタクシーにひかれかけましたけども



午前の撮影はこれで終了。夜には最大の難関・ビクトリアハーバーが控えているのでじっくり休憩...の、予定が学校側のご厚意で飲茶に招待されましてね。大層美味しかった。美味しかったんですけどまさか昼食に3時間かけるとはね。おえらいさんとの食事ということで緊張してしまい休むに休めないまま夜を迎えたのでした。夜編に続きます。


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香港出張2日目(前編)。ネイザンロードでロケハンをする。 - マスダヒロシブログ



ロケハンから戻り夕方までLovehairチームは美容学校で講義の仕事。日本風の美容というものは香港の学生達にも注目されているらしい。

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個人的に面白かったのが香港における「メイクアップアーティスト」という職業に関して。日本では美容師がメイクと名乗るパターンが多いが、香港では美容師とメイクアップアーティスト(造型師と言うそうです)はあくまで別物という立ち位置らしい。ほいでメイクには免状があって、それを持ってないとメイク業を出来ないそうな。


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手前のジャケット着てる2人が香港のメイクアップアーティスト=造型師。ジャケットにバッジが付いてるのが見えるでしょ?これがメイクの免状なんだそうです。彼らは学校の教師もしてるので正装たる免状付ジャケットを着てるわけで、決して80年代風バッジファッションに身を包んでいるわけではないのだ。



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花魁姿のモデルさんと記念写真。香港の学生さん、みんなかわいい。来てよかった



日が暮れていよいよ僕の出番です(出番まで長かった...)。ホテルで凍えたり、街中で汗だくになったり、女の子愛でるために来たわけじゃない。写真撮りに来てんだ。


日中ロケハンした旺角(モンコック)の四つ角。



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 ココね。



夜になると趣が変わる。人の多いことといったら。そんな雑踏に花魁姿のモデルを立たせる。我ながら面倒な要求だがモデルの頑張りは素晴らしかった。




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ポージングも実によい。勘がいい子でした。




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まだ19歳なのに実に小悪魔な表情をみせる。末恐ろしいね。




旺角で一通り撮影後、中環(セントラル)に移動し石坂街(ポッティンガーストリート)で撮影。移動には怪しげなトラックを使用。




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シートもハンドルカバーもいろいろうさんくさい。




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移動中の一コマ。窓開けて撮ってたら運転手に「空気汚いんだから開けるな!」と結構な勢いで怒られた。あんな色のシートの割にはデリケートだ。




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石坂街(ポッティンガーストリート)。これだけ見ると寂しい坂道みたいだが実際には両サイドに露店が軒を連ねており大変にぎやか。古き良き的石畳の向こうには高層ビル群。




坂道を下って、別の坂道に曲がるとそこは蘭桂坊(ランカイフォン)。

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夜遊びのメッカでいわゆるクラブストリート。外国人の比率が急に増える。特に白人が多く、正直どこの国か分からなくなる。




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そんな場所で日本の花魁姿した香港人を日本人が撮る。もはやなにがなんだかよくわからん。

 

1発目の撮影無事終了。皆がんばったが、蒸し暑い中こんな衣装で数時間我慢したモデルには頭がさがる。明日は更にハードな撮影だ。とっととホテルに戻って寝たかったが、このあと撮影1発目の打ち上げに向かった。打ち上げって最後の最後にするんじゃないのか?毎回打ち上げるのか?



ブツクサ言いつつビールが美味かった。あと半分。頑張ろう。

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香港出張2日目(前編)。ネイザンロードでロケハンをする。

香港初めての朝。効きすぎた冷房にうなされながら目覚めた。この国の冷房は本当に寒い。香港人は平気なのか?この程度じゃびくともしないくらいツラの皮が厚いのか?



今日から仕事だが、メインの撮影は日が落ちてから。そこで、朝のうちからロケハンに行くことにした。いわゆる香港ぽいとこを探し散歩がてら出かけてみる。海外仕事というものは大抵の場合スケジュールがタイトで、まともにロケハンも出来ないケースが多々ある。朝からのんびりロケハン。素敵じゃないか。旅の贅沢ってこういう気の向くままな散歩の中にこそあるのかもしれない...。

 



香港の高温多湿の中、3時間も歩くもんじゃねえな。


香港は狭い。狭いから「もうちょい歩けば○○通りまで行ける」とか「そこ曲がれば○○街がある」とかついつい欲が出てしまう。香港のゴールデンマイル・ネイザンロードをひたすらただひたすた歩いてたら3時間経ってた。死ねる。




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最初、芸能人の看板かと思ったがよくよく見ると違うらしい。イケメンが一人もいないから気づいた。どうやら予備校の講師っぽい。林修センセイみたいなもんかね。香港は超がつく学歴社会だ。教育が金になるのだろう。言われてみれば皆ツラの皮も厚そうだ。冷房に負けそうなヤワな輩は一人もいない気がする。




 

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女人街。アメ横みたいなところとガイドブックには書いてある。夜になると身動きとれないほど人が集まるらしい。絵的に面白いが撮影にはちょっと厳しいか。




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それにしても建物がいちいちデカい。東京に勝るとも劣らぬ都会っぷりだ。でもちょっと違う。求めてるのはもっとベタな香港ぽさなのだ。


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むっ...

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そうそうこういうのだよ。てかもうココでいいだろ。疲れたよ。



疲れたって言ってんのにまだ歩く。Lovehairの2人は元気だ。俺はもう限界だ。限界だがあと少し足を伸ばしてみた。



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足を伸ばすなんて軽く言うほど近くも無かった ビクトリアハーバー。ここは3日目の撮影候補地だ。さっきの旺角の四つ角といい、人でごった返すとこばかりを選んでしまうのは何かの罰なのか。業のようなものなのか。



とりあえず今晩の撮影ポイントは決まった。10時半にホテルを出て、昼飯にありついたのは2時前だった。店を探す余裕もなくてマクドナルド。スマホ写真すら撮ってない。この旅行唯一のしょぼいメシ。でもコーラは美味かった。マクドナルドにはマクドナルドの役目があるのだ。


次の日記は2日目の後半レポート。いよいよ撮影開始。スマホじゃ無いマトモな写真をようやく紹介出来る。ご期待ください。


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香港出張1日目。重慶大厦(チョンキンマンション)に泊まる。

10月後半、香港に出張しておりました。なんかカッコいいでしょ?海外出張ですよ。海外仕事自体はそれほど珍しくも無いのだけれど香港は初めてでしてね。いっぺん行ってみたかったんだ。初香港、次にまた行くときのことも考えて備忘録的に何度かに分けて書いておく。


このブログでも何度か出てきてる朋友・Lovehairのヘアメイクアーティスト・アッティーのお誘いで、彼女の作品素材を撮影してきた。分かりやすく言うと、彼女がヘアメイクして衣裳を着せたモデルさんを香港の街中で撮るのが目的。僕とアッティー、それにLovehairの主任カマダさんの3人で香港に渡る。アッティーは香港のヘアメイクスクールで講師もしているので、そこの生徒さんがモデルや助手を務めてくれる。そんな面白そうなこと出来るならエコノミークラスで充分です。泊まるとこなんて適当で大丈夫です。


「泊まるのチョンキンマンションだから」はい、分かりましたチョンキンマンションね。チョンキン...ん?どっかで聞いたぞ。



あっ



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恋する惑星」の舞台じゃん!


そういや英題は「Chungking Express」だった。忘れもしない94年の香港映画。僕にとって1994年というのは、あくまで自分史レベルとはいえ色々とエポックメイキングな年でしてね、この年に目で見て音で聴き肌で触れたものに関しては印象が深いのだ。



覚えてるよ。金城武が延々長電話してる売店とか、むさくるしそうな部屋の中で麻薬密輸の準備してるとことか、ブリジット・リンがインド人撃ちまくるとことか...。あら?そういやなんか危なそうなとこだったイメージが...



「チョンキンマンション」でググってみる。出てくるワードといえば「悪の巣窟」「怖い」「刑務所よりも狭い」「危険」「売人」「伏魔殿」「犯罪の温床」



大丈夫なのか?


色々調べてみると「近年では治安も良くなっている」と書いてはいるけどさ「近年では」ってことは「元々は悪かった」ってことだろ?東横インのことを「近年では安全」とか言わんだろ。僕は姿かたちこそ貧乏くさいジーパン、Tシャツ姿だけどバッグの中にはウン百万円分の機材が入ってんだよ。不安だ。非常に不安だ。



香港はホテルが高いんですよ。それこそ東横インクラスの部屋でも市街地だとかなりする。僕が泊まる尖沙咀(チムサーチョイ)は香港のメインストリートとも言ってよい場所なので、東京よりも高いのだ。



ホテル代が高い理由は土地が無いからだ。東京の半分ほどの土地に700万人を超える人々が住んでいる。家賃も宿泊代もべらぼうに高い。いいとこ泊まりたきゃ金払え。ある意味すがすがしい。



悶々としながら機内で映画「64 ロクヨン」鑑賞。見終わって初めて前後編だと気づいた。後編は帰りに見よう。香港到着。


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さすがアジア1のハブ空港。まぁなんとも近代的でデカくて綺麗だ。貨物取扱量は世界一だとか。香港がアジア随一の都会だということを改めて思い知らされる。これで宿があそこじゃなかったら何も心配では無い。でも変わることなくあそこに泊まるのだ。たっかい機材持って泊まるんだ。


それにしても香港は暑い。10月後半になって福岡は急に冷える日が増えてきた。ついついその感覚でパーカーなんか着こんできたんだが全く必要ない。蒸し蒸しと暑い。



その分、屋内や電車の中は冷房が効いている。てか効きすぎている。冷蔵庫にいるみたいだ。パーカー着てないと風邪ひくくらい寒い。どうしろと言うのだ。



暑さと寒さの波状攻撃に大概カラダを痛めつけられたところで尖沙咀到着。ここで香港慣れてるはずのアッティーが道を間違え建物も間違え行ったり来たりで更に消耗。ほうほうのていで明日からお世話になる美容学校にたどりつく。



ここで今回の撮影でお世話になるヘアメイクアーティスト・ジョシュアと合流。彼は日本に3年住んでいたとかで日本語がとても堪能だ。その上、日本的な細やかな精神も持ち合わせている。まだ若いのに本当に気が利く。彼には旅の間中お世話になった。



ここで僕にとっては最善ともいえる提案を頂いた。学校のロッカーに荷物を預けさせてくれるそうだ。あぁ...助かる。「危険」「売人」「犯罪の温床」なんて検索ワードがあふれ出てくる例の宿に機材持ちこまなくてよいのだ。実にありがたい。



元々僕は海外でお高い一眼レフで写真を撮るようなことは全くしない。仕事は別ですけどプライベートでは極力カメラを隠すようにしている。「私、メイドインジャパンの高価なカメラぶら下げてます」なんて人に見られて良いことなんて一つも無いのだ。



だから、この香港日記で出てくる写真も仕事写真以外はほぼほぼiPhone写真だ。しかも4年以上前に買ったiPhone4s。「プロカメラマンの香港レポ、さぞ素敵な写真があふれてるだろう」と期待してくださった皆さま申し訳ない。そんな写真は微塵も無い。人様の評価も大事だが、命綱の一眼レフを守る方がもっと大事なんだよ。平たく書くとビビりなのだ。



なんでこんな断りを長々入れるかと言うと、次の段落から出てくるチョンキンマンション写真がすべからくヒドいからである。前ふり終わり。さぁ高価な機材は預けた。身軽な 盗まれてもあきらめがつく 荷物だけ持ってチェックインだ。


 

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このビル全体がチョンキンマンション。中央の「重慶大厦」って書いてあるところが入口。1階はいわゆるロビースペースにあたるわけだが普通のホテルのロビーを想像してはいけない。両替屋や雑貨屋やインド料理屋やインド料理屋やインド料理屋が軒を連ねている。それ以外のフロアには各階に好き放題ホテルや両替屋やよくわからん怪しげな店が入っている。そして普通に住居として住んでいる人々もいる。つまりはテナントビルなわけです。テナントビルって呼び方が全く似合わんのだけどね。


一階の雰囲気。

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だから言ったじゃないか。プロでも毎回いい写真撮れるわけじゃないんだ



ポケットからスマホ出す→出すや否やとりあえず撮る→カシャッの「ャッ」くらいのタイミングでとっととポケットに戻す。こんな撮り方してたらプロもアマも関係ないよ。


まぁごった煮感はすごいですね。そしてビル中がカレーくさい。あとカレーに負けず劣らず大麻くさい。荷物の大半を学校に預けてリュック一つだったのでマシだったけど、機材バッグ持ってうろつきたくは無いな。



ざっくり言うと低層階より高層階の方が宿的にはランクが高いらしい。僕のホテルは14階だったのでかなりマシな方だったと思う。



とはいえ高層階も痛しかゆしでね。一階でわんさかと人が乗り込むわけだが、階が進むに連れて当然みんな降りていくわけですよ。で、最終的に僕と他の誰かと二人きりなんてシチュエーションも高層階だと起きやすい。女性1人旅とかだとそこらへん気にした方が良い気はする。



チェックインした時はすでに23時頃だった。ジョシュアや香港在住の日本人の友人とも落ち合い、火鍋食いにいってこの日は終了。



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店は地元民に選んでもらっただけあって大層美味い。今回の旅行、食い物は本当に当たり続きだったな。てか人も街もすべてアタリだったと言ってよい。


宿だけはあえてノーコメントですけどね。冷蔵庫のように冷房の効いた部屋でベッドにくるまり一日目終了。二日目に続きます。

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