カメラの構え方から見えるもの
あらかじめ言っておきますが「こう構えればブレずに撮れる」といったたぐいの文章ではありません。
そこらへん期待されるとプレッシャーでぷるぷるしだすので勘弁してくださいね。そんな大それたものじゃ無いんだ。
そんなわけでマスダ( @masudahiroshi )です。
写真に対して合う合わないというものがある。「良し悪し」では無く、あくまで僕目線の「合う・合わない」だ。
でね、この合うか合わないかが、ある程度分かる方法がある。それがカメラの構え方だ。
カメラをね、スナイパーのようにというか
ラッパーの腕組みポーズのようにというか
こんな感じでね
構える方がおられます。
※以下、便宜上、チェケラ撮りと呼ぶことにする
その系統のカメラマンさんの写真は100パー僕と合わない。
これね。
映画は未見でも、このポスター見たことある人は多いでしょう。一時期、何故か、お洒落カフェとかにちょくちょく貼ってあった。あんな不条理な映画なのに。
余談だが、これが日本版ポスター。
これもすごい。エメラルドグリーンにピンク文字で「肉体!麻薬!」だよ。「!」が斜めなのもポイント高い。
デヴィッド・ヘミングスのカメラ捌きが抜群なのは有名だが、この人、撮って無いときのカメラ扱いもいいんだよね。
力が抜けてる。
色気がある。
僕はこっちに憧れたからチェケラ撮りにはならない。
繰り返すが、良し悪しの話では無い。そもそもレンズの長さによっては、チェケラ撮りは有効だ。ただの僕の好き嫌いの話だ。
ものの価値観というのは何を選ぶかより何を選ばないかで計れることも多い。
カメラを覚え、構え方を学ぶ段階で、このチェケラな構えを選択する感性は僕には無いのだけれど、その構えを自然に選べる人もいる。チェケラ撮りを選ぶ人と選ばない僕では、何をカッコいいと思うか、の感性が違うんでしょうね。
そうした感性は当然ながら撮る写真にも作用するわけで、好みに合わないのもよくよく考えれば不思議ではない。
構えひとつでも見えるものは多いという話。
そういえば、それとは別にもう1個、絶対、合わないタイプのカメラマンがいる。
なんかこういうの手にはめてる人。
この類のカメラマンに関して話し出すと長くなるので、また今度ね。