前撮りと見せかけて挙式するパターンに巻きこまれた話
ちょっと前のはなし。前撮りの依頼を受けた。
友人のマリちゃんが入籍したそうで、その上、おなかにお子さんもおられるそうで、こりゃめでたいってことでしてね。
式・披露宴はしないけど白無垢着て前撮りはしたいとのこと。なるほど承知した。まかせろマリちゃん。いつ頃しようか?場所はどこがいいかね?ダンナさんどんな人?マリちゃんとメールでやりとりしてたわけです。
そしたら、ある日見知らぬ番号から着信がありまして、誰だキミはと出てみたら...
「はじめまして。マリのダンナです」
あらはじめまして。共通の友人から僕の番号聞いた?そりゃいいんですがどうしました?
「実はですね、前撮りってのは口実でして」
ふむふむ
「前撮りと見せかけて、友人も呼んでサプライズで神社挙式をしようと思ってるんです」
ほおほお...へっ?
サプライズで式?神社で?そりゃ神社にも話通しとかなきゃいかんでしょ?
「神社はココかなぁってとこを見つけてるんです。幸い話にも乗ってくれてて。そこの宮司さんが元々マリの知人なんですよ。鳥飼八幡宮の宮司さん」
鳥飼八幡宮の宮司さん?あぁ知ってますよ、あのイベント好きな宮司さん!なるほどマリちゃんもクラブとか大好きですもんね。知ってて当然だ。
「で、マスダさん今度、マリと会って前撮りの打合せするんですよね?その際にさりげなく『前撮りは鳥飼八幡宮なんかどう?』って薦めていただけないですか?」
うわあ。こら責任重大だ。でもヨガ講師もやってるマリちゃんは爽やかな海でチルってる感じも好きな子でしてね。着物きて海なんかで撮るのもいいなぁなんて言ってたんだよな。神社と海じゃえらい違う。そこんとこどうします?
「そこんとこなんとか上手いこと誘導してください。」
はい...そこんとこなんとかって...まあいいや。がんばる。あ、打合せはダンナさんも来るんですよね?だったら僕ら話したことも無い初対面な芝居しないといけませんね。
「そうですね。それでお願いします」
大変やな。大変や大変やと思いつつ打合せ当日...
マスダさんおひさしぶり!っと現れたマリちゃんの横にはこの前電話で話したダンナさん。芝居上手な僕は、さも初対面って感じで御挨拶。実際、会うのは初めてなんで楽勝です。ところがダンナさん...
むっちゃ目が泳いどる。
それを見た瞬間「あぁ、このひとイイ人なんだな」と思いました。果たして芝居出来るのか、当日サプライズなんて出来るのか、不安にもかられましたけど。
ひととおり挨拶も終え、料金やリクエストの話もすすみ、撮影場所の話に移ります。
「ねぇマリちゃん、和装で前撮りするなら、やはり神社は抑えとくべきじゃないかな。自然な雰囲気が好きって言ってたけど神社によっては森みたいに木々に囲まれたところもあるしね」
我ながら無理はありましたが、やさしいマリちゃんはフムフム聞いてくれてます。ダンナさんはと見てみると何故かコーヒーカップを凝視。大丈夫か?今から仕掛けるけど大丈夫なのか??
「たとえばさ、マリちゃんも知ってる宮司さんがいる鳥飼八幡宮とかどうかな?」
「へー!そんなとこあるんですかっ!!?」いきなり発言したダンナさん。かなりの棒読み。びっくりしたわ。マリちゃんも若干驚いてる。
めげずに鳥飼八幡宮の良さをすすめる僕。ダンナさんは何度も「そこでいいんじゃないかなー(棒)!」を連呼。なんとかマリちゃんを説得できました。説得です。納得してたかは知らん。
なんにせよ場所は決まった。日時も決まった。あとは当日を迎えるだけだ。
挙式当日。僕は当然マリちゃん夫婦より早めに現場入り。2人はそれぞれのお母様と来られるそうです。もちろん前撮りのテイでね。
そういやご友人も出席するって言ってたな...もう来てんのかね...?
あっ...
うん......
なんかものすごく うさんくさい 個性的な方々が神社にいるんですが(涙)
結婚式でしたよね(号泣)!?
あとで聞いたんですが新郎さまは飲食関係の方だそうです。ですからご友人の中にはお仕事の合間にお店を抜け出してきた方もおられたそうで。それ聞いて心底ホッとしました。
普段と勝手の違う式前の空気にアタフタしてるうちに新郎新婦と御両家のお母様が到着。
何も知らないのはマリちゃんだけって状況。さてサプライズは成功するのか?僕はその瞬間を逃さず撮れるのか?まぁ成功して写真撮れてるからブログ書けてんだけど、そもそも2カ月以上前の話だけども。
長くなったので続きは後日。
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