地震ネタをSNSで投稿する人と、それを非難する人と、カプチーノの写真を撮る人について
九州で地震が起きて以来、SNSがにぎやかだ。僕は福岡の人間なので、つながっている友人も九州の人が多い。そのせいかざっと見てもタイムラインの7割方が地震の話だったりする。
地震関連の記事をシェアする人、実際に行動に出た人はその報告、何もできないけど祈ってますと書く人もいる。
こうなるとそういう投稿を批判する投稿が現れだす。東日本のときもそうでしたね。ボランティアや募金をするなら黙ってやればよい。シェアしまくりでウザい。いちいちアピールする必要はない。そんなにホメられたいのか?そういう論調で批判する人が出てくる。
なぜアピールするのか?そりゃホメられたいからだろう。もちろん全員ではないと思う。高尚な意志の元、人の評価など気にとめず行動する人もたくさんいるだろう。でも結構な数の人はホメられたいから、シリアスに見られたいから投稿するのだ。
自分を振り返ってみる。僕はSNSやブログに写真をアップしている。なぜアップするのか?そりゃもうね、ホメられたいからですよ。いい写真ですねと言われたい、面白い文章だねって言われたい。あわよくばそれが仕事につながり金儲けしたい。儲けるついでにモテたい。僕にとってSNSやブログは、ほぼ、それだけのために存在する。僕はホメられたくて仕方がない人間なのだ。
SNSの話にもどる。タイムラインを見ていると、本当にいろんな人たちがいろんなことをしている。炊き出しに向かう人、物資を集める人、いろんな人がいる。すばらしいと思う。
でも、もし今SNSが無かったら、自分のホメられポイントを一瞬で友人一同に公開するシステムが無かったら、果たして彼らはこれほど迅速に動いていたのだろうか?
動いて無いと思うんだよね。特に企業はもうちょい時間かかってたと思うんだよね。もちろん全部では無いよ。でも何割かは、何かせねばと思いつつ何もしてないと思うんだ。
そう考えると、アピールする人を非難するのはナンセンスな気がする。アピールすること、ホメられたいと思うことがモチベーションにつながって、その結果、人の役に立つのならそれで良いではないかと思う。
もちろんそれが空回りして、迷惑かけてしまうような人は論外だ。下調べも何もせず被災地に突撃し渋滞の一員になってしまったり、デマすれすれの不確定な情報をシェアしまくったり、そんな人達を擁護する気にはなれない。
何もしてないのにアピールだけが目的になっている人もいる。
「今日はカフェでまったり。でも被災地の方々のことを考えると涙が出てきます...被害にあわれたみなさん、このラテアートの写真で癒されてください。とどけ私の思い!」
なんかそんなこと書いてる人がいた。もしかしてこの人は生粋のアホなのではないか?とヒザがふるえた。素直に「うめえ。カプチーノうめえ」って書いときゃいいのにご苦労なことだ。災害や被災者はあなたの日常をドラマチックにするための道具じゃない。考えればわかることだ。
そういう人たちは、わざわざ叩かなくても勝手に自分の評価を下げてるんだからほうっておけばよい。あぶりだしにもSNSは役に立つ。
被災地の現状を把握した上で行動し、それを(結果的に)アピールしている人たちにはもう少し優しい目線で接してほしいとは思う。
僕は今のところ役に立つようなことは何も出来ていない。だからブログもSNSも通常営業で行く。ホメられそうな写真を上げる。どうでもいい軽い文章を書く。仕事の宣伝をする。そしてカプチーノの写真は上げない。そんな感じです。撮影の御依頼お待ちしております。
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