コラボしたけりゃ本気で来いというおはなし
コラボしませんか?
と、時たま言われる。
コラボレーション。
この言葉、ここ十数年ですっかり浸透した。
浸透すると言葉は摩耗する時がある。
気安く使う輩が出てくる。
僕個人の考えとして、コラボは「この人とコラボ(共作)したい」と思える相手同士でするべきだと思う。まぁ当たり前のことなんだけど、その当たり前を知らない人が意外に多い。
一番、わかってないのは「誰かコラボしませんか!?」とか言ってる人でね。この前も飲みの席でそんなこと言ってる人がいたけど「誰か」ってことは「誰でも」良いということだ。そんな「コラボ 」に手を挙げる人がいるわけないじゃないか。
と、思ってたら「いいねー!やりましょう!」なんて返事をする人がなぜかいるんだ。いや何しようが人の勝手ですけどね。「誰でもいい」者同士が組んで何が出来るんだろうか?と、その二人を犬の目で見ながら丸腸を黙々とたいらげ早めに退散した。大人数の飲み会でよかった。翌日、胃がもたれた。
もちろん「○○なコンセプトで△△なものを作ろうと思っています。興味のあるクリエイターの方はおられませんか?」といった感じでヴィジョンを説明している場合はアリだと思う。でも「誰かいませんか?」系の人はたいていそこらへんが曖昧だ。曖昧じゃ困るんだ。
僕はカメラマンなので、コラボする場合、撮影で参加することが多い。別にモデルでもいいのだけれど、その役目では誰も声をかけてくれない。みんな変なところでシャイだな。
カメラマンに対して「誰かコラボしましょう!おっ!?マスダさんいかがですかコラボ!こらぼ!!!」なんて言ってくる人の考えは一つだ。
タダで写真が欲しいだけだ。
もうミエミエなのだ。わざわざ改行して太字にすることも無かったな、と気恥ずかしくなるくらいミエミエなんだ。
タダで撮ってくれる人が欲しいなら、そう言えばいいのです。「タダで撮ってくれるモノズキ募集」と言えばいいのです。その方がいさぎよい。僕は断ると思うけど、その人に対する評価は下がらない。うん、試しに想像したけど意外に下がらない。正直でよろしい。
コラボや作品撮りといった実のある言葉の陰に隠れて、人にタダ働きさせようとする姿が醜いのです。
ただね、そういった輩に巡り会うのは、斜めに見れば自分にも責任がある。もし僕がミスチルの桜井和寿ならそんなこと言われないんだよね。
いきなり何言い出すんだって話ですが、まあ誰でもいいんですよ。MJとポール・マッカートニーでもファレルとダフトパンクでもパブリックエナミーとアンスラックスでも何でもいいんです。
僕が桜井和寿だったら「きみ、結構いい曲書くね?よかったらコラボしない?こらぼこらぼ」なんて気安くは言われないでしょう。そんなこと言えるのは桑田佳祐くらいでしょ。
僕はまだ桜井和寿でもギ=マニュエルでも無いので、つまんない人間がよってくるのだ。精進しろということだと思う。
Best: Anthrax and Public Enemy Perform on the Rock the Bells Tour, 2007
僕がこんな感じになれば良いのです。
(画像はイメージです)
こんなこと書くと、さぞ頭の固いひねくれた人間だと思われそうだが(そもそもその見立ても間違っては無いのだが)コラボや作品撮り自体は大好きな人間です。
今度ひさしぶりにコラボ的なことをするのですが、その相手は、僕と作品作りしたいと連絡をくれ、何度も何時間もコンセプトの説明をしてくれた人です。話してて、ちゃんと像が見えた。そういう相手なら望むところです。6月撮影予定ですがとても楽しみ。
真面目に取りかかろうよってね。
ただ、それだけの話ですよ。
おっぱい。
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