そして被写体に救われる
なにを撮ればいいのだ?
結構悩みながら現場に向かった。
今回の撮影依頼は「とある会社の皆さんのバーベキュー風景」。さすがに滅多に無い依頼。「会社のパーティー」だったらいくらでも撮ったことがある。そういったものはちゃんと進行があるので起承転結を意識しながら写真が撮れる。
しかし今回はバーベキューだ。バーベキューはどう転んでもバーベキューだ。
ダメだ。肉焼いてる姿しか思い浮かばん。もっと言うと肉しか思い浮かばん。あとソーセージ。人が肉焼いて食ってるところを撮れと言うのか?いや別にそれでも構わんのだけれどね。
ただ「撮る」のと「絵にする」のは違う。
こういったスナップ仕事の場合、その場で行われていることを抜かりなく「記録」するのが「撮る」ということ。もちろんこれだけでも納品レベルまで持っていくことは可能だ。
でも「絵にする」には、それだけじゃ足りない。物言わぬ写真から声が聞こえてくるような、美しさや楽しさを感じられるような、そんな写真を残すことが「絵にする」ということだと思う。
たとえばこんな感じで
ちゃんと聞こえてくる。
これが「絵にする」ということ。
とはいえ上の写真はブライダルだ。感情の発露がされやすい現場。でも今回はバーベキュー。
BBQ
太字のアルファベット表記にしてみたけどやはりムダだった。肉焼くだけなんだよ。ファッキン。
毒づきながら現場到着。案の定、肉焼いてた。ちくしょう、肉なんか焼きやがって。そりゃあ焼きますよね。
でもBBQしてる皆さんの顔を見てると不安は消えた。
皆さん明るいわ。それに一体感がある。みんな仲が良いのかな。いい空気だ。こりゃイケる。
カメラマンごときに場の空気を作ることは出来ない。空気を乱すことは出来るけどね。良い空気は被写体が作り出すものだ。あとはその空気を乱さず流れに乗れば自然と絵になる写真が撮れる。
ちゃんと絵になった。
写ることに対してこれだけ前向きだとカメラマンは楽ですよ。結局、写真のクオリティは被写体次第だ。ありがたい。
帰り道、海を撮る。夕暮れ、海、ヨット。誰が撮っても絵になるシチュエーション。なのに良くも悪くも普通な写真。
被写体に助けられたり
手に余ったり
これもまた写真の難しいところですね。
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